なぜ企業がゲームマーケティングに注目しているのか?若年層との新しい接点をつくる方法

企業のマーケティングにおいて、「ゲーム」を活用する取り組みが広がっています。
これまでゲームと企業の関わりといえば、ゲーム内への広告掲載やゲーム会社とのコラボレーションが中心でした。
しかし現在では、企業自身がオリジナルゲームを制作したり、実際の店舗や施設をバーチャル空間に再現したりするなど、活用方法が多様化しています。
その背景にあるのが、Z世代・α世代を中心とした若年層との新しい接点づくりです。
今回は、企業がゲームマーケティングに取り組む理由と、FortniteやRobloxを活用してどのような施策ができるのかを解説します。
ゲームマーケティングとは?
ゲームマーケティングとは、ゲームを活用して企業の商品やブランド、サービスなどをユーザーに知ってもらうマーケティング手法です。
代表的なものとして、ゲーム内広告やゲームIPとのコラボレーションがあります。
一方、近年注目されているのが、企業自らがユーザーに遊んでもらうゲーム体験を提供する方法です。
例えば、
商品をテーマにしたオリジナルゲーム
実際の店舗や施設を再現したバーチャル空間
ブランドの世界観を体験できるゲーム
ゲーム内イベントや大会
アバター向けアイテムの展開
などがあります。
FortniteやRobloxのように、企業やクリエイターが独自のゲームを制作・公開できるプラットフォームが成長したことで、こうした取り組みが行いやすくなっています。
なぜ企業がゲームに注目しているのか?
大きな理由の一つが、若年層のメディア接触の変化です。
テレビ、Webサイト、SNS、動画などに加えて、ゲームも多くの人が時間を過ごす場所の一つになっています。
特にRobloxは若年層の利用が多く、Fortniteもゲームだけではなく、ユーザーがさまざまな体験を楽しめるプラットフォームへと発展しています。
企業にとって重要なのは、自社のWebサイトへユーザーを呼び込むことだけではなく、ユーザーが普段いる場所へ企業側から入っていくことです。
若年層がゲームの中で多くの時間を過ごしているのであれば、ゲームの中にブランドとの接点をつくる。
これがゲームマーケティングの考え方の一つです。
「広告を見る」から「ブランドで遊ぶ」へ
ゲームマーケティングの大きな特徴は、ユーザーが能動的に参加できることです。
一般的な広告では、動画や画像を「見る」ことが中心です。
一方、ゲームでは、歩く、探す、集める、競争する、友達と遊ぶ
といった行動を通じて、ブランドの世界を体験できます。
例えば食品メーカーであれば、商品をゲーム内アイテムとして登場させる。
自動車メーカーであれば、車を使ったレースゲームを制作する。
商業施設であれば、実際の施設を再現し、その中でユーザーにゲームを楽しんでもらう。
単に商品を表示するだけではなく、商品やブランドそのものを「遊び」に変えられることがゲームならではの特徴です。
SNSとの違いは「滞在時間」
SNSマーケティングでは、数秒から数十秒の動画や投稿でユーザーの興味を引くことが重要です。
ゲームでは、ユーザーが気に入れば、一つの体験の中で数分、数十分と過ごすことがあります。
さらに、友達と一緒にプレイしたり、繰り返しゲームを訪れたりする可能性もあります。
つまりゲームマーケティングでは、単純に「何人に広告を見てもらったか」だけではなく、
何人がプレイしたか
どのくらい遊んだか
もう一度遊びに来たか
どのような行動をしたか
といった体験そのものを考えることができます。
ブランドとの接触時間を作れることも、ゲームマーケティングの特徴の一つです。
Fortnite・Robloxで企業は何ができる?
企業によるゲームマーケティングで活用されている代表的なプラットフォームがFortniteとRobloxです。
Robloxは、ファッション、育成、収集、ロールプレイなど幅広いゲーム体験を作ることができ、若年層との継続的な接点づくりにも活用できます。
Fortniteでは、UEFN(Unreal Editor for Fortnite)を利用することで、高品質な3D空間や本格的なアクションゲームを制作できます。
例えば、実際の店舗や街を再現したり、ブランドをテーマにしたオリジナルゲームを制作したりすることも可能です。
どちらを選ぶかは、ターゲットとマーケティングの目的によって変わります。
ゲームを作るだけではユーザーは集まらない
企業がゲームマーケティングに取り組む際に注意したいのが、「ゲームを公開すればユーザーが自然に集まる」と考えないことです。
世の中には非常に多くのゲームがあります。
その中から自社のゲームを知ってもらい、プレイしてもらうためには、公開後のプロモーションも重要です。
例えば、
SNSでの情報発信
ゲーム内広告
インフルエンサーとの連携
オンライン大会
プレゼントキャンペーン
東京ゲームショウなどのリアルイベント
などを組み合わせる方法があります。
ゲーム制作とプロモーションを最初からセットで考えることが重要です。
ゲームマーケティングで重要なのは「広告よりゲームを先に考える」
企業がゲームを制作すると、どうしても「商品をもっと目立たせたい」「企業名をもっと表示したい」と考えがちです。
しかし、ユーザーがゲームをプレイする目的は広告を見ることではありません。
ゲームを楽しむことです。
そのため、
企業が何を伝えたいか
だけではなく、
ユーザーがなぜこのゲームを遊びたいと思うのか
を最初に考える必要があります。
ゲームとして面白い体験を作り、その中に商品やブランドを自然に組み込む。
その結果としてブランドを知り、興味を持ってもらうことが、ゲームマーケティングでは重要です。
まとめ
ゲームは今や、エンターテインメントだけではなく、企業がユーザーとコミュニケーションする場所の一つになっています。
特にFortniteやRobloxのようなプラットフォームを活用することで、企業自身がオリジナルゲームを制作し、若年層にブランドを「見てもらう」のではなく、「体験してもらう」マーケティングが可能になりました。
一方で、ゲームを作ること自体を目的にしてはいけません。
誰に届けたいのか、何を体験してもらいたいのか、そしてその先にどのような行動につなげたいのか。
マーケティングの目的から逆算してゲームを設計することが重要です。
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