Roblox広告はどこまで進化した?企業が知っておきたいゲーム内広告と集客方法

Robloxで企業がオリジナルゲームを制作するケースが増える中、重要になるのが「ゲームを作った後、どうやってプレイヤーを集めるか」です。
どれだけクオリティの高いゲームを制作しても、ユーザーに存在を知られなければプレイにはつながりません。
Robloxではゲームを宣伝するための広告機能が整備されており、2026年10月2日には、RDC 2026で発表された広告管理機能のアップデートについて詳細が公開されました。広告によるプレイ数だけでなく、収益や広告費用対効果まで測定する方向へ進化しています。
企業がRobloxをマーケティングに活用する場合、どのようにゲームへユーザーを集めればよいのでしょうか。
Robloxにはゲームを宣伝する広告機能がある
Robloxには「アドマネージャー」と呼ばれる広告管理機能があります。
ゲームを広告として表示し、Roblox内のユーザーにゲームを発見してもらう仕組みです。現在はホーム画面や検索結果などからユーザーをゲームへ誘導できます。
キャンペーンでは、
・プレイ数を増やす
・エンゲージメントの高いユーザーを増やす
・収益につながるユーザーを獲得する
といった目的を設定できます。
さらに、地域、年齢、性別、ジャンル、デバイスなどによるターゲティングにも対応しています。
つまり企業がRobloxゲームを公開した後、Roblox内で広告を配信して、ゲームの存在をユーザーに知ってもらうことができます。
Roblox広告は「プレイ数」だけを見るものではなくなっている
2026年10月2日にRobloxが公開したアドマネージャーのアップデートでは、広告効果をより詳しく把握できる仕組みが紹介されています。
特に注目したいのが「Earnings」目的です。
これは単純に多くのユーザーをゲームへ誘導するのではなく、ゲーム内でお金を使う可能性が高いプレイヤーを獲得し、広告費に対してどれだけ収益を得られたのかをROAS(広告回収率)で評価するものです。
この機能は現在、対象となる約3万のゲームへ拡大されています。
企業にとってRoblox広告は、
・広告を出す
↓
・ゲームをプレイしてもらう
↓
・ゲーム内で行動してもらう
↓
・広告効果を分析する
というマーケティング施策として活用しやすくなっています。
広告によってゲームのプレイが増える効果も検証
Robloxは広告の効果についても検証を進めています。
2026年に実施した21件の広告キャンペーンを対象とした実験では、21件すべてで広告による追加のプレイが確認され、広告に接触したユーザーでは、プレイセッションが中央値で14%増加しました。
さらに、7日後も継続しているユーザーについても中央値で10%増加したと報告されています。
重要なのは、単に「広告をクリックされたか」だけではなく、広告によって新しいプレイヤーが増え、その後もゲームを遊んでいるかまで見られるようになっていることです。
広告のクリエイティブも「動画」へ
Roblox広告では、ゲームをどのように見せるかも重要です。
アドマネージャーでは広告に複数のサムネイルを設定でき、どのクリエイティブがユーザーに反応されるかを試すことができます。
さらに2026年10月のアップデートでは、広告を活用しているタイトルでゲームプレイ動画を利用できるようになることも発表されました。
静止画だけでは伝わりにくかった、
・どんなゲームなのか
・どんな世界なのか
・何をして遊ぶのか
といった情報を、短い動画でユーザーへ伝えやすくなります。
企業がRobloxゲームを公開する場合、ゲームそのものだけではなく、ユーザーが思わずプレイしたくなるサムネイルや動画を制作することも重要になってきます。
Roblox内広告だけで集客する必要はない
ただし、Robloxゲームへの集客方法はRoblox内広告だけではありません。
企業がゲームを公開する場合には、
・Roblox内広告
・SNS
・YouTube・TikTokなどの動画
・インフルエンサー
・企業の公式SNS
・リアルイベント
・キャンペーン
などを組み合わせることが重要です。
例えばXやTikTokでゲームの短いプレイ動画を公開し、興味を持ったユーザーをRobloxへ誘導することもできます。
特に企業ゲームの場合、ゲーム公開そのものをニュースとして発信できるため、SNSやPR施策と組み合わせることでRoblox外からもユーザーを呼び込めます。
Roblox動画を扱うインフルエンサーにプレイしてもらう
企業がRobloxゲームを公開するときに検討したいのが、Robloxの動画を日常的に配信しているインフルエンサーやゲーム実況者との連携です。
Robloxには数多くのゲームが存在するため、ユーザーにとって「次に何を遊ぶか」を知るきっかけの一つが動画コンテンツです。
例えば、
・ゲームを実際にプレイしてもらう
・ゲーム実況動画を公開してもらう
・アップデートを紹介してもらう
・視聴者参加型イベントを開催する
・インフルエンサーと一緒にゲーム内イベントを実施する
といった施策が考えられます。
企業公式アカウントから「Robloxゲームを公開しました」と発信するのとは違い、普段からRobloxをプレイしている視聴者を持つインフルエンサーであれば、ゲームに興味を持つ可能性が高いユーザーへ直接ゲームの魅力を伝えられることがメリットです。
なお、企業から報酬や商品提供などを伴って投稿を依頼する場合は、広告・PRであることが分かる適切な表示など、各媒体のルールや広告関連の規制に沿って実施する必要があります。
「広告+インフルエンサー」の組み合わせも有効
Robloxゲームの集客では、一つの施策だけに頼る必要はありません。
例えば、
① Roblox内広告でゲームの認知を広げる
↓
② Roblox系インフルエンサーに実際にプレイしてもらう
↓
③ YouTube・TikTok・Xなどでプレイ動画が広がる
↓
④ ゲームへの新規ユーザーが増える
↓
⑤ ゲーム内イベントやアップデートで再訪を促す
という流れを作ることもできます。
広告は「ゲームを発見してもらう」ことに強く、インフルエンサー動画は「実際に遊ぶとどんなゲームなのかを伝える」ことに強みがあります。
それぞれの役割を分けて設計することがポイントです。
集客して終わりではなく「継続率」が重要
もう一つ重要なのが、ユーザーをゲームへ連れてくるだけでは十分ではないということです。
広告やインフルエンサー施策によって一時的にプレイヤーが増えても、ゲームが面白くなければユーザーは離れてしまいます。
そのため、
・プレイ数
・ユニークプレイヤー
・平均プレイ時間
・継続率(リテンション)
・同時接続数
・再訪率
・ゲーム内収益
などを確認しながらゲームを改善していく必要があります。
Roblox自身も、ユーザーが長く遊ぶゲームについて広告配信上の価値を高く評価する仕組みを導入しています。
つまり、これからのRobloxマーケティングでは、
ゲーム制作 → 集客 → 分析 → 改善 → 再集客
までを一つのサイクルとして考えることが重要です。
企業のRoblox活用は「作る」から「育てる」へ
企業がRobloxを活用するとき、ゲームを公開すること自体がゴールになってしまうケースがあります。
しかし、本来重要なのは公開後です。
Roblox内広告、インフルエンサー、SNS、イベントなどを組み合わせてユーザーを集め、プレイデータを確認しながらゲームを改善する。
さらに新しいステージやアイテム、期間限定イベントなどを追加することで、ユーザーが再びゲームを訪れる理由を作ります。
これからの企業のRoblox活用では、「ゲームを作る」だけではなく「ゲームを育てる」視点がより重要になるでしょう。
まとめ
Robloxの広告機能は、単純にゲームを宣伝する仕組みから、プレイ数、継続率、収益、ROASなどを確認しながらゲームを成長させる仕組みへ進化しています。
一方、企業がゲームを多くのユーザーに届けるためには、Roblox内広告だけでなく、
Roblox内広告 × SNS × インフルエンサー × イベント × 継続アップデート
を組み合わせることも有効です。
特にRobloxを日常的に取り上げているインフルエンサーにゲームをプレイしてもらうことは、すでにRobloxに関心を持っているユーザーへゲームの魅力を伝える手段になります。
企業のRobloxマーケティングでは、「どんなゲームを作るか」と同じくらい、「どうやってゲームを知ってもらい、継続して遊んでもらうか」まで設計することが重要です。
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