自治体がFortnite・Robloxを活用するメリットとは?観光・地方創生の新しいプロモーション

自治体の観光PRや地域プロモーションにおいて、Fortnite(フォートナイト)やRoblox(ロブロックス)などのゲームプラットフォームを活用する動きが広がっています。
「自治体がゲームを作る必要があるの?」と思われるかもしれません。
しかし重要なのは、ゲームを作ることそのものではありません。
若年層が普段から過ごしている場所に地域との新しい接点をつくることが、自治体によるゲーム活用の大きな目的です。
今回は、自治体がFortniteやRobloxを活用するメリットと、観光・地方創生にどのようにつなげられるのかを解説します。
なぜ自治体がゲームに注目するのか?
自治体が情報発信を行う際、一つの課題となるのが若年層へのアプローチです。
観光サイト、パンフレット、Web広告、SNSなどさまざまな方法がありますが、自治体から発信する情報だけでは、地域に関心のない10代・20代に接触することが難しい場合があります。
そこで、新しい接点として活用できるのがゲームです。
FortniteやRobloxには、世界中のユーザーが集まり、ゲームやコミュニケーションを日常的に楽しんでいます。
自治体側から「地域を知ってください」と情報を届けるだけではなく、ゲームを楽しんでもらった結果として、その地域を知ってもらう。
この順番を作れることがゲームの特徴です。
実際の街や観光地をゲームの世界にできる
FortniteやRobloxでは、実在する街並みや観光スポットを3D空間として再現できます。
例えば、歴史的な街並みを歩いたり、地域のランドマークを探したり、特産品に関連したアイテムをゲーム内に登場させたりすることも可能です。
単に観光地を再現するだけではなく、
「地域 × かくれんぼ」
「地域 × アスレチック」
「地域 × 謎解き」
「地域 × レース」
など、その地域ならではの特徴とゲームを組み合わせることができます。
写真や動画では「見る」ことが中心ですが、ゲームではユーザー自身が街を歩き、探し、遊びます。
地域を「見るもの」から「体験するもの」へ変えられることが、ゲーム活用の大きな特徴です。
国内だけでなく海外にも地域を発信できる
FortniteとRobloxは、世界中で利用されているグローバルなプラットフォームです。
そのため、ゲームを公開すれば、日本国内だけでなく海外ユーザーにもプレイしてもらえる可能性があります。
これは観光プロモーションとの相性が良いポイントです。
ゲーム内の説明を日本語と英語の両方で表示したり、言語に依存しにくいゲームルールにしたりすることで、海外ユーザーでも楽しめる設計にできます。
地域をまだ知らない海外のユーザーが、
ゲームをプレイする → 地域の名前を知る → 観光地に興味を持つ
という、新しい認知経路をつくることも考えられます。
ゲームからリアルな観光につなげる
自治体によるゲーム活用では、ゲーム内だけで施策を完結させる必要はありません。
むしろ重要なのは、オンラインのゲーム体験と実際の地域をどうつなげるかです。
例えば、ゲームを使ったオンライン大会を開催し、上位入賞者に地域の宿泊券や特産品をプレゼントする。
ゲーム内で登場した場所を実際に巡るキャンペーンを実施する。
現地イベントでゲームを体験してもらう。
こうした施策を組み合わせることで、
ゲームを知る
↓
地域を知る
↓
地域に興味を持つ
↓
実際に訪れる
という流れを設計できます。
ゲームを単独のデジタル施策として考えるのではなく、観光誘客まで含めたプロモーションの入口として考えることがポイントです。
東京ゲームショウなどのリアルイベントとも組み合わせられる
制作したゲームは、オンラインだけでなくリアルイベントでも活用できます。
その代表的な場所の一つが東京ゲームショウです。
東京ゲームショウ2026では、ゲーム専業企業だけでなく、異業種企業や自治体による出展も見られました。
自治体が制作したFortniteやRobloxのゲームをブースで体験してもらい、その場で地域について知ってもらう。
さらにゲームのQRコードなどを通じて、イベント終了後も自宅で遊んでもらう。
このように、リアルイベントで出会い、オンラインで関係を継続するという設計も可能です。
FortniteとRoblox、自治体にはどちらが向いている?
FortniteとRobloxには、それぞれ異なる特徴があります。
Fortniteは、UEFN(Unreal Editor for Fortnite)を利用した高品質な3D表現を得意としており、歴史的な街並みや観光地などをリアルに再現する企画と相性があります。
一方のRobloxは、若年層を中心としたユーザーとの継続的な接点や、収集・育成・ファッションなどを取り入れたゲーム体験を作りやすいことが特徴です。
ただし、最初から「FortniteかRobloxか」を決める必要はありません。
誰に地域を知ってもらいたいのか、そしてゲームを通じて何を実現したいのか。
目的を明確にしたうえで、適したプラットフォームを選ぶことが重要です。
自治体のゲーム活用で大切なのは「地域らしさ」
自治体がゲームを制作する際に大切なのは、有名なゲームをそのまま地域版にすることではありません。
その地域だからこそ成立する体験を作ることです。
街並み、歴史、文化、観光地、特産品、キャラクターなど、地域にはさまざまなコンテンツがあります。
それらをゲームの背景として置くだけではなく、ゲームルールそのものに取り入れることで、遊んだユーザーの記憶にも地域が残りやすくなります。
「地域をPRするためのゲーム」ではなく、
「ゲームとして面白い。その結果、地域にも興味を持った」
という体験を目指すことが重要です。
まとめ
FortniteやRobloxを活用することで、自治体はこれまで接点を持つことが難しかった若年層や海外ユーザーに地域を知ってもらう新しいきっかけをつくることができます。
さらに、オンライン大会、SNS、インフルエンサー、東京ゲームショウなどのリアルイベント、実際の観光施策を組み合わせれば、ゲームを入口とした地域プロモーションへ発展させることも可能です。
ゲームを作ること自体を目的にするのではなく、
「ゲームを通じて地域を知ってもらい、その先にどのような行動につなげたいのか」
まで設計することが、自治体によるゲーム活用のポイントです。
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