IPをRobloxで展開するメリットとは?ゲームから新しいIPを生み出す可能性も

アニメ、漫画、キャラクターなどのIPを、Roblox(ロブロックス)で展開する動きが広がっています。
Robloxでは、IPの世界をゲームとして体験してもらえるだけでなく、キャラクターアイテムの販売、期間限定イベント、他のRobloxゲームとのコラボレーションなど、さまざまな展開が可能です。
さらに注目したいのが、「既存IPをRobloxに持ち込む」だけではなく、「Robloxで生まれたゲームを新しいIPへ成長させる」という逆方向の流れです。
今回は、IPをRobloxで展開するメリットと、Robloxを起点としたIPビジネスの可能性について解説します。
なぜIPとRobloxは相性が良い?
従来のIP展開では、アニメを見る、漫画を読む、グッズを購入するといった楽しみ方が中心でした。
Robloxでは、そのIPの世界そのものをゲームにすることができます。
例えば、
キャラクターと一緒に冒険する
IPの世界を自由に探索する
キャラクターを育成・収集する
アバターに衣装を着せる
友達とミッションに挑戦する
期間限定イベントに参加する
といった体験を提供できます。
つまり、ファンにIPを「見てもらう」だけではなく、IPの世界の中で「遊んでもらう」ことができるのが大きな特徴です。
若い世代にIPを知ってもらう入口になる
長く続いているアニメや漫画、キャラクターIPにとって課題の一つになるのが、新しい世代のファン獲得です。
既存のファンには広く知られているIPでも、Z世代・α世代では認知度が異なる場合があります。
そこでRobloxを「IPとの最初の接点」として活用する方法があります。
例えば、IPを知らなかったユーザーが、
・Robloxでゲームを発見
↓
・ゲームをプレイ
↓
・キャラクターを好きになる
↓
・アニメや漫画などの原作を知る
↓
・グッズやリアルイベントにも興味を持つ
という流れです。
Robloxゲームそのものを、次世代のファンを獲得する入口として位置付けることができます。
逆に「RobloxゲームからIPが生まれる」時代へ
さらに興味深いのが、逆方向の動きです。
つまり、
Robloxゲーム → 人気キャラクター・世界観 → IP化 → 映像・商品などへ展開
という流れです。
Robloxでゲームを公開すると、ユーザーがどのキャラクターを好んでいるのか、どのゲーム体験が支持されているのかを、実際のプレイを通じて確かめることができます。
従来はキャラクターを作り、漫画やアニメなどを展開した後に人気を判断するケースも多くありました。
Robloxでは、ゲームを市場に出し、ユーザーに遊んでもらいながらIPを育てるという考え方が可能になります。
Roblox発IPの代表例「Adopt Me!」
その代表例の一つが「Adopt Me!」です。
2017年にRoblox上のゲームとしてスタートし、ペットを集めたり育てたりするゲームへと発展。その後はゲームの枠を超えて、玩具やぬいぐるみなどへブランドを展開しています。
これは、最初に有名なキャラクターが存在してゲーム化されたのではなく、Robloxで人気ゲームが生まれ、そこからキャラクターやブランドの価値が広がっていった例といえます。
ゲームでキャラクターへの愛着を形成し、その人気をリアルな商品へ展開する。
Roblox発のIPビジネスを考えるうえで、非常に分かりやすいモデルです。
IP・キャラクターを持つ企業とは特に相性が良い
特に収益化との相性が良いと考えられるのが、キャラクターや漫画、アニメ、ファッションブランドなどのIPを持つ企業です。
例えばキャラクターIPであれば、
・ゲームを無料公開
↓
・ゲーム内でキャラクターを育成
↓
・アイテムや衣装を収集
↓
・期間限定イベントを開催
↓
・新しいキャラクターやコンテンツを追加
といった継続型の運営が考えられます。
Robloxで若年層にIPを知ってもらう「プロモーション」と、ゲーム内で収益を生み出す「事業」の両方を組み合わせられる可能性があります。
「Grow a Garden」など映像化へ進むRoblox発ゲームも
近年はさらに、Roblox発ゲームが映像IPへ発展する動きも出ています。
2025年に世界的なヒットとなった「Grow a Garden」は、Roblox自身も記録的な同時接続ユーザーを獲得した作品として取り上げています。
2026年には「Grow a Garden」や「Steal a Brainrot」などのRoblox発ゲームについて、映像作品への展開が進められていることも報じられています。
また「Jailbreak」についても映像化プロジェクトが進んでいると報じられています。
これはRobloxが単なる「ゲームを公開する場所」ではなく、次のキャラクターやエンターテインメントIPが生まれる場所になり始めていることを示す動きです。
日本のIP企業にも大きな可能性
日本には、アニメ、漫画、ゲーム、キャラクターなど、世界的な競争力を持つIPが数多く存在します。
Robloxはグローバルなプラットフォームなので、日本国内だけでなく海外のユーザーにIPを知ってもらう接点としても活用できます。
特に、
・既存IPの若年層への認知拡大
・海外ファンの獲得
・ゲーム内アイテムによる収益化
・クリエイターとのコラボレーション
・新しいキャラクターのテストマーケティング
など、プロモーションとIPビジネスを組み合わせた展開が考えられます。
講談社のIPもRobloxのライセンスカタログに展開されており、2026年には『ブルーロック』『転生したらスライムだった件』なども利用可能なIPとして案内されています。
日本のIP企業にとっても、Robloxは無視できない市場になりつつあります。
まとめ
RobloxにおけるIP活用には、大きく2つの方向があります。
一つは、既存のアニメ・漫画・キャラクターIPをRobloxへ展開し、新しいファンとの接点を作ること。
もう一つは、Robloxでゲームやキャラクターを育て、そこから新しいIPを生み出すこと。
今後は、
IP → Roblox
だけではなく、
Roblox → IP → グッズ・映像・リアル展開
という流れも、エンターテインメントビジネスの新しい選択肢になっていくでしょう。
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